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退職の切り出し方
何と言えばいいのか分からない。それで何週間も止まっている人は多いです。
先に、そのまま使える一言を置きます。
そのまま使える一言
「お話ししたいことがあります。10分ほどお時間をいただけますか」
まずこれだけです。この場で退職の話はしません。時間をもらう約束だけ取ります。
理由は2つあります。立ち話で切り出すと、その場の勢いで引き止められて終わります。それと、こちらも心の準備ができていない状態で本題に入ると、言葉に詰まります。
時間をもらえたら、本題はこう言います。
「一身上の都合により、◯月末で退職させていただきたいと考えております」
長く話す必要はありません。理由を詳しく説明しないほうが揉めません。
言い方で迷ったときの原則
「相談」ではなく「報告」にする。
「辞めようか迷っていまして」と言うと、相手は「引き止めていい」と受け取ります。そこから説得が始まります。
「退職させていただきたいと考えております」は、もう決めた人の言い方です。同じ内容でも、相手の出方が変わります。
いつ・どこで・誰に
誰に — 直属の上司です。人事や社長に先に言うと、上司の顔をつぶす形になり、話がこじれます。
いつ — 退職希望日の1〜2か月前が目安です。就業規則に「1か月前まで」などの定めがあれば従ってください。法律上は期間の定めのない雇用なら2週間で終了しますが、そこを持ち出すのは揉めてからで足ります。
曜日と時間は、週の後半の、終業前が無難です。月曜の朝に言うと、その週ずっと気まずくなります。
どこで — 会議室など、他の人に聞かれない場所。「10分お時間を」と言うときに「別室でお願いできますか」と添えます。
理由は何と言えばいいか
「一身上の都合」で構いません。 詳しく話す義務はありません。
聞かれたときの答え方だけ用意しておきます。
- 転職先が決まっている → 「次が決まっております」。会社名は言わなくて構いません
- 人間関係が理由 → 「別の環境で働いてみたいと考えました」。個人名を出すと話がこじれます
- 体調が理由 → 「体調面を考えて」。診断書を求められる義務はありません
- 決まっていない → 「一度、働き方を見直したいと考えています」
不満を理由にしない。 事実であっても、その場が改善提案の話にすり替わります。
引き止められたときの返し方
| 言われること | 返し方 |
|---|---|
| 「今は人手が足りない」 | 「ご迷惑をおかけします。引き継ぎは責任を持って行います」 |
| 「給料を上げるから」 | 「ありがとうございます。ただ、待遇の問題ではありません」 |
| 「後任が決まるまで待って」 | 「◯月末で退職させていただきます。それまでに引き継ぎを終えます」 |
| 「損害賠償を請求する」 | その場で何も約束しない。言われたときの対処を見てください |
| 「退職届は受け取れない」 | 受理は必要ありません。意思表示が届いた時点で効力があります |
共通しているのは「日付を動かさない」ことです。 感謝は伝えても、退職日だけは譲らない。ここが揺れると、話が振り出しに戻ります。
退職届はいつ出すか
口頭で伝えて、上司が受け止めたあとで構いません。先に紙を出すと「聞いていない」と揉めることがあります。
受け取ってもらえない場合は、内容証明郵便で送れば届いた記録が残ります。
それでも言えないとき
ここまで読んで、それでも切り出せる気がしない。そういうこともあります。
言い出せないのは、あなたが弱いからではありません。 逃げ場のない場所に長くいると、人は判断する力から先に削られます。特に、次のような状況では、正攻法が通じません。
- 一度伝えたのに受理してもらえなかった
- 切り出したら態度が変わることが目に見えている
- 上司と話すこと自体で体調が悪くなる
こういうときに、退職の意思を代わりに伝えるサービスがあります。ただし種類によって、会社と交渉していい範囲が法律で違います。 有給や未払い分のやり取りが必要なら、交渉できると明記しているところを選ぶ必要があります。
違いは3つの種類の比較に、公式サイトの表記のまま並べています。使うかどうかを決める前に、相談だけして「やっぱり自分で言う」で終わっても構いません。
相談だけで終えても構いません。